葬儀が終わりました。今後どこから手をつけていいかわからないのですが?
手続きの中には早くしないと残されたご家族の生活に支障が生じるものや、請求しないと権利を得られないものもあります。
沢山ある問題も一つ一つ片付けていくしかありません。一か所でいくつかの手続きが済むこともあります。
相続手続きには期限はあるの?
3ヶ月まで | 相続放棄の申立 (申立しないと相続する意思があると見なされます) |
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4ヶ月まで | 準確定申告 故人が確定申告をしていた場合などに故人に代わって申告します。 |
10ヶ月まで | 相続税の申告・納付 小規模宅地の特例・配偶者の税額軽減の制度を利用する場合は、相続税の納付がない場合でも申告が必要です。 |
相続税はいくらかかるの?
相続財産が基礎控除の範囲内であれば相続税はかかりません。
計算方法は
3000万円+(法定相続人の人数×600万円) です
例えば相続人が妻と子供2人であれば、
3000万円+(3人3×600万円)=4800万円 が基礎控除の金額となります。
法定相続人は誰になるのでしょうか?
法定相続人と相続税は下記のとおりです
相続順位 | 相続人 | 法定相続分 | |
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1 | 配偶者と 子 |
配偶者 1/2 | 子1/2(÷子の人数) |
2 | 配偶者と 親 |
配偶者 2/3 | 親1/3(÷親の人数) |
3 | 配偶者と 兄弟姉妹 |
配偶者 3/4 | 兄弟姉妹1/4(÷兄弟姉妹の人数) |
相続順位 | 相続人 | 法定相続分 | |
---|---|---|---|
1 | 子 | 配偶者 1/2 | 子1/1(÷子の人数) |
2 | 親 | 配偶者 2/3 | 親1/1(÷親の人数) |
3 | 兄弟姉妹 | 配偶者 3/4 | 兄弟姉妹1/1(÷兄弟姉妹の人数) |
※先順位の者が1名でもいる場合、後順位の者は相続人とはなりません
相続税対策はどうすればいいの?
生前贈与(暦年贈与・教育資金贈与・結婚子育て資金贈与など)や生命保険の非課税枠を利用した対策などがあります。
当事務所は事案に応じて税理士・司法書士等と連携を取り、対策を立案、サポートします。
小規模宅地の特例・配偶者の税額軽減とはなんですか?
残されたご家族の相続税の支払いなどで、生活の基盤を失うことがないよう配慮されている相続税の軽減策です。
小規模宅地の特例 | 自宅の土地の評価額を8割減らすことができる |
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配偶者税 軽減 |
配偶者が相続する分については、法定相続分の範囲内か1億6千万円までは非課税 |
- ※適用にはいくつか条件があります。ご確認ください。
- ※適用することで非課税となる場合でも、相続税の申告は必要です。